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【SKL】毒に沈む【剣遼】

2015.06.23 00:00|SS
 海動はあたたかい。伸ばされるその手が冷えていたことはない。いつも同じ温もりを俺にくれる。
 例えば、その温もりが毒を持っていたとして。俺はもう、冒されきっているのだろうか。
 酔ったことを口実に俺は海動に抱きしめられていた。ふわふわと心地よいのに、どこか切なかった。
 このままでいいのだろうか、と思う。温もりに毒されきったこの状態で海動を失ったとして、果たして俺は一人に戻れるのかと。
「……」
 髪を梳く手に泣きたくなる。愛情を注がれれば注がれるほど、俺は怖いのだ。海動がそばにいなくなる未来が、恐ろしいものに感じてしまうのだ。
「真上」
 この声も、いつか聞けなくなる。この手も、きっといつかなくなってしまう。
 ならどうすればよいのだろう。離れるなんて嫌だった。生きているのに会えないだなんて、そんなことはごめんだ。
 例えこの温もりが毒だとしても、俺はお前から離れたくはない。
 どうしてだか、そんなことを考える夜だった。
「……時々、お前を好きにならなければ良かったと思う時がある。何故だろうな」
「…それ以上、言うな。そんなこと、お前の口から聞きたくねえ」
 悲しげな顔だった。雨が降り出す前の、曇り空のような。
「……いつか、離れる時が来る」
「今だけ、考えろよ」
「…ああ」
 俺は海動と出会って強くなったのだろうか、それとも弱くなってしまったのだろうか。答えは分からない。
 致死量の毒を受け続け、俺は緩やかに目を閉じる。
 毒を取り込みすぎて、毒を飲まなければ呼吸ができないのかもしれなかった。
 それでもよかった。毒でもよかった。
 お前がいるなら、もう、それでいい。

――――――――――

ネガティブ全開でしんみりムード
たまにこんな思考になってしまうということで
読んでくださってありがとうございました
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Author:雪渓
スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

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