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【SKL】遠くとおくに離れた場所で【剣遼】

2014.10.12 21:46|SS
 ハンドモバイルの呼び出し音で目を覚ました。辺りはまだ真っ暗闇で、デジタル時計は深夜の二時四十七分を示していた。
 こんな時間に何の用だと操作して通信を繋げれば、若干ノイズ混じりの声が聞こえてきた。
『もしもーし、俺』
 ブチッ。
『おいテメエ誰だか確認しねえで切るんじゃねえ!』
「確認したから切ったんだ。こんな時間に人を起こして何の用だ、海動」
 不機嫌さを隠しもしないで能天気な顔をしているであろう通信主に投げかける。
『あれ、そっちそんな時間か?』
「…時差というのを知らんのか」
『だってこっち朝が明けたとこだし』
「で、用は」
『特にねえ』
「……」
『んな怒んなって、どうしてっかなって気になっただけだから』
 声に出していないのに、よく分かるものだ。
「明日は俺も任務があるんだ、休ませろ」
『ふーん、どこ行くんだよ』
「中南米エリアだ」
『えー…遠いじゃん。俺が帰ってくる時にお前いないかもしれねえな』
「ふん、なんだ。寂しいのか」
『……そりゃ、まあ、な。戦えんのは楽しいけど、背中にオメーがいねえのはちょっとつまんねえなあって』
 よくもまあ、恥ずかしげもなくぺらぺらと喋る男だ。その正直さが羨ましく思うのは内緒にしておこう。
『つーかさ、俺がいないでちゃんと寝れてんのか?』
「俺を幼児と一緒にするな、お前なんていなくても眠れる」
『真上』
「…なんだ」
『お前、嘘、下手だよな』
「…ッ」
 見透かされた。隣に海動がいない寂しさを声だけで見抜かれるとは。
『俺も正直、真上がいねえのは寂しい。声だけじゃ足りねえ、顔が見たい』
「……ああ」
 寂しいとは口にできずに、ただ首肯した。
『真上、……真上』
「…海動」
『すぐ終わらせてくっからさ』
「当たり前だ。俺がいないからと手を抜くなよ」
『ヘッ、そっちこそヘマすんじゃねえぞ』
 通信は切れ、再び元の静寂が訪れる。寂しさはあった。だが、海動は必ずここに帰ってきてくれるのだから、何の心配もいらない。
 俺はあいつの相棒として恥じない戦いをするだけだ、とそう自分に言い聞かせて海動の残り香をまとったシーツに身を横たえた。

―――――――――――――

ちょっぴり寂しい夜でございます
一人だけでも平気だけど、やっぱり二人一緒がいちばんです
「おかえり」と「ただいま」をどちらが言うのかはご想像にお任せ
読んでくださってありがとうございました
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スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

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