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【SKL】雨の中に蓋をして【剣遼】

2014.11.23 20:22|SS
 ――朝からずっと雨が降っている。
 どんよりと暗い色をした雲が空全体に広がって、雨粒をこれでもかと落としていく。
 ソファに座って本を読む俺の横で、海動は時折叫んだりしながらゲーム機のコントローラーをがちゃがちゃと忙しなく動かしていた。
 そんなに激しくしたら壊れるだろうに。実際このコントローラーは三代目だということを俺は知っている。
 雨はさみしい天気だ。だから俺は雨がそんなに好きではない。
 しかし、雨が降ってほしい理由をひとつ持っていた。
 海動がここにいてくれるからだった。
 繋ぎ止めておけるからだった。
 晴れていたら、曇っているだけだったら海動はどこかに行ってしまう。休日まで拘束する権利は俺にはない。
 本に目を通す「振り」をする。
 幸い海動はボスを倒そうと躍起になっているから、俺が投げかける視線には気づきもしない。
 やたら野性的な勘は働くくせに、そういった方面には鈍い男だった。
 どうしてこんな奴を好きになってしまったのだろう。
 何故気づいてしまったのだろう。
 目を逸らしていれば良かったのに。
 俺の気持ちを皮肉るように、明日の天気は晴れ予報。
 外れればいいのに、と思った。
 いっそのこと一週間くらい降り続いてくれないだろうか。
 さみしい天気を望んで、一層さみしくなって。
 ボスを倒して無邪気に喜ぶ海動を無性にぶん殴りたくなった。
 そんな風に笑いかけるな。
 俺のことなどなんとも思っていないくせに。
 期待させるな。
 望みなんて持たせるな。
 腹立たしい。
 でも、腹を立てるべきなのは臆病で傷つくことを恐れる意気地なしの自分だってことぐらい、もう分かっている。
 いっそのこと、気持ち悪いと嘲ってくれたらどんなにいいか。
 空はまだまだ泣き止む気配がなかった。

――――――――――――――

真上ちゃんの片想いを切なくしたくなるのは何故なんでしょうか
書いている本人にもよく分かりませんが
二人でいるのにさみしくなるのがコンセプト
真上ちゃんに幸あれ
読んでくださってありがとうございました
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