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【SKL】氷雨【剣遼】

2014.12.10 18:54|SS
 ――こんな寒い雨の夜は、あの時のことを思い出す。
 酔った海動が俺に身体の関係を迫ったことを。
 濡れた髪から覗く双眸からは何も感情が読み取れず、ただぼう、と海動は立っていた。
 雨で冷えた手が俺に触れるたび、俺の身体は昂った。
 代わりに心はどんどん死んでいくようだった。
 ただ、「好き」という気持ちを残して壊死していく心をどうすることもできないまま、俺は海動に抱かれ続ける。
 虚しいなんてこと、とっくの昔に分かってる。
 しかし、手を伸ばしたら届く場所にある温もりに手を伸ばさずにはいられなかったのだ。それだけだ。
 痛みに鈍くなってもなお、胸の痛みは治まらない。
 蝕まれている。腐り落ちていく。
 涙はもとより出なかった。
 静かに降る雨。身体の体温を無慈悲に奪う雨。
 凶器のようだと、そう思った。
 ならば、海動の温もりこそ、凶器なのかもしれなかった。
 満たすどころか触れたものを傷つけるそれは。
 血を流させるそれは。
 ――心の在り処の、心臓を貫いているのかもしれない。
 手遅れだ。なにもかも。好きになってしまったことも。関係を受け入れてしまったことも。
 もうどうしようもない。抜け出す術が見つからない。
 もがいて、足掻いて、必死になっても。
 ――ドアが開く。足音が近づいてくる。
「真上」
 一番会いたくて、そして一番会いたくない男がそこにいた。
 心が崩れる音がした。

――――――――――――

「嫌いになれたら」のちょっとだけ前のお話のイメージです
この時点では完全に片想い、このまま続けていいものかぐらついてます
本編より苦い気がする…
読んでくださってありがとうございました
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スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

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