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【SKL】手のひらと愛しい君【剣遼】

2015.01.07 00:03|SS
 目が覚める。まず俺の視界に映ったのはだらしなく口を開けっ放しにして呑気に爆睡中の海動の顔。こうした休みの時、大抵俺が後に起きることが多いのだが、今朝は逆だった。
 カーテンの隙間から漏れる光が眩しくて目を細める。それから眼球をゆるりと動かせば、少し日焼けした海動の手が見えた。
 そっと手に触れてみる。刀剣を扱うからかがっしりとしていた。俺もそう変わらない手だが、指は俺の方が細い。
 いつでも変わらず、あたたかい手のひら。じわりじわりと熱が移る感覚が、俺は好きだった。
「海動」
 小さく、わずかに掠れた声。呼んだけれどまだ起こしたくなくて、少しだけ空気を震わせた。
「……剣」
 きゅ、と手を握る。胸の奥が何故か切なくなって、何かが溢れ出してしまいそうだった。
 俺に触れるやさしい手。いつも髪を撫でてくれる手。その温度で俺を満たしてくれる手。
「…すき」
 お前が起きている時は、どうしたって素直になれそうにないから。天邪鬼になってしまうから。卑怯だと思うけれど、こんな状況でもない限り言葉にできないから。
「……んー、俺もすきぃ…」
「!?」
「へへ、おはよ」
「な、な、お前聞いて…っ」
「おー、聞いてた聞いてた。名前呼んだ辺りで起きたから、可愛いことしてるなーってずっとニヤニヤしてた」
 喜色満面、といった笑顔の海動が心底憎たらしい。くそ、やはり言わなければ良かった!
「真上ー、もっかい」
「絶対にいやだ」
「んだよ、天邪鬼。ツンデレ、意地っ張り」
「なんとでも呼べ」
 フン、と鼻を鳴らして海動に背中を向ける。ああ、もう。そのまま素直になっていればいいものを、どうして俺は海動だけに素直になれないんだろうか。誰か心に住み着いた天邪鬼を追い出す方法を教えてほしい。
「仕方ねえヤツだなあ」
 すべて分かっている、というように笑う海動が眩しくて、こいつには敵わないとこっそりため息をこぼした。


――――――――――――――

ごめん恥ずかしくて途中からツンデレにした
久しぶりに直球なツンデレを書いた気がする
真上ちゃん可愛いよ真上ちゃん
読んでくださってありがとうございました
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スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

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