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【SKL】なぐさめ【剣遼】

2015.01.22 00:00|SS
 俺は決して強い「人間」ではない。
 「運命」という言葉を持ちかけられれば動揺し、自身の出生について問いかけられれば怒りで我を失ってしまう。
 そんな脆さが俺にはあった。弱い部分を見られるのは恥だった。
 海動はたまたま、あの場面でそれを見てしまった。
 だから、俺が弱いということをあいつは知っている。
 一人にしてくれ、と俺は吐き捨てた。膝に顔を埋めてなるべく何も見えないようにする。
 ふ、と頭の上にあたたかいものが載せられた。確認するまでもなく海動の手のひらだろう。
 ほうっておいてくれ、どこかに行け。一人になりたいのに海動はそこから動かない。ずっと手のひらを載せたまま、俺のすぐ横にいる。
 俺がいくら遠ざけようとしても、海動は決して俺のそばから離れようとしなかった。言葉で慰めるのは不得手なのか、黙ったままだ。
 ただ、真上、と。静かな落ち着いた声で、俺を呼ぶ。
 嗚咽が漏れそうになる。開いた傷からぽたぽたと血液が垂れた。
 一人で生きていけたはずであったのに、こいつと出会ってしまって、俺は初めて自分の心を他人に晒した。
 いっそのこと縋りついてみっともなく泣きながら依存していけたならどんなにいいだろう。
 そっと顔を上げた。手が離され、海動が腕を軽く広げる。
 俺はそこに迷わず飛び込み、力なく縋った。
 大丈夫、大丈夫だ、真上。
 ゆっくりゆっくり、落ち着かせるように手が背中を撫でていく。
 弱くてもいい、お前がパンクしなけりゃなんでもいい。
 受け入れられていることが、ただ幸福だと思った。


――――――――――――

おぼろ豆腐なやわらかさのメンタル
弱くたっていいじゃない、そんなに完璧になれないんだよ、という慰めが書きたかった
この海動「精神分析」に振ってあるよ間違いない
読んでくださってありがとうございました
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スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

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