FC2ブログ

スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【SKL】恋に落ちるその時に【剣遼♀】

2015.04.28 00:00|SS
※女体化につき下げます
※「思いがけず」の前日談です

「うわっ、なんだお前その有様」
 私を見て開口一番海動はぎょっとしたように言った。それはそうだ、全身ぼろぼろなのだから。
「おかしな奴らに絡まれたから正当防衛しただけだ」
 戦場に悪い意味で名を馳せているデスカプリースの片割れが女かよ、と馬鹿にしてきた一団がいたからこうなった。先に手を出してきたのは向こうなのだから私は悪くない。むしろ五人がかりで襲ってきたあいつらが悪い。
 ずきずきと傷が痛む。素手でやり合えばもう少しマシだったが、ナイフまで持ち出されたから切り傷までできてしまった。さほど傷は深くはないが。
「つか、お前こっち医務室じゃねえだろ。医者に見てもらった方がいいんじゃねーの?」
「必要ない」
 身体を見られることはともかく、怪我の治療をするために身体に触られるのが嫌だった。それは医者だろうが誰だろうが同じで、それゆえに自分一人で応急手当くらいはできる。
「何言ってんだオメー」
 がし、と手首を掴まれてどこかに連行されていく。着いた場所は海動の部屋だった。
「そこ座ってろ」
 ソファを示されて渋々腰を下ろした。それにしても乱雑な部屋だな、自分の部屋なのだから片付けぐらいしたらどうなんだ。そんなことを思っていたら海動が救急箱を持ってきた。
「傷見るから上だけ脱げ」
 ツナギの制服の上を脱ぐ。やはり肌には痣があちこちできてしまっている。
 腕にできた切り傷の血をガーゼで拭き、丁寧に消毒して包帯を巻いてくれた。意外だったのは手つきがひどく丁寧だということだ。普段は乱暴な印象が強いせいか、余計にそう思った。
 ――あたたかい手だな…。
 手袋を外した海動の手は、冷たい私の身体を氷のように溶かしてしまいそうにあたたかい。ごつごつした刀剣を扱う手はすごく男らしい。
 気がつけば、海動の手に意識が行っていた。
 腕が終われば、次は顔。殴られた頬に指が触れようとすると、びくりと身体が跳ねた。
「っ!」
「あ、嫌か?」
「嫌…じゃない」
 首を振る。なんだったんだろう、今のは。嫌なわけじゃない、そうではないが…。
「あんまり女が傷作るもんじゃねえぞ、嫁の貰い手なくなるぜ」
「フン、誰が私のような女などもらうんだ」
「オメー顔は割ときれいな方なんだからよ、ちっとは気ぃ遣え」
 きれい? そんなこと、初めて言われた。なんだか頬が熱くなってきた気がする。腫れているから冷やさなければいけないのに。
「あー、あと」
 ずぼ、といきなり何かを頭の上から被せられた。前が見えない。被せられたものが服だと理解して袖を通す。
 暑がりな海動にしては珍しい、黒い長袖のシャツ。身長差があるから当然サイズなど合うわけがなく、ぶかぶかで手が指先しか出ていない。
「服破れてんの嫌だろ、部屋までそれ着てろ」
「……余計な気遣いだな」
「なんか言ったか」
「…なんでも、ない」
 手間をかけたな、とできるだけいつもの調子で、馬鹿にするみたいに、皮肉るように。心がけて、少し声が上ずったのに気づかないフリをして部屋を出た。
 女性の部屋は男性とは離れた場所にある。それを考慮してくれたのだろうか。居住区であるここは、少なからず人通りが多いから。
 自分の部屋に帰って、電気をつけた。破れてしまった制服を脱ぎ、新しい服に着替えて海動に着せられたシャツを手に取った。
 ――海動の、においがする…。
 胸の奥が疼く。何か甘いような感情が噴き出そうとしていた。
「海動…」
 私はシャツを胸に抱きしめ、そっと目を閉じて海動の手を思い出していた。


――――――――

真上視点が一回もなかったので、ここで補完です
海動に恋したきっかけということでこんな感じに
「男」と認識させるのは楽しいですフフフ
読んでくださってありがとうございました
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

雪渓

Author:雪渓
スパロボ大好きなゲーマー腐女子。清く正しく変態をこじらせ中。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

  • ページトップへ
  • ホームへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。